工場で働いたことがない人にとっては、工場の仕事がどんなものなのか、そもそも工場ってどんな所なのかが分かりませんよね。
「工場」を画像検索してみると、大規模なプラントや広い建屋内にズラッと機械が並んでいる様子がたくさん出てくると思います。
しかし実際には、製造している製品によって工場の規模や環境は千差万別です。
大きな作業場で工具を使用する仕事もあれば、低層ビルの一室で顕微鏡を覗く仕事もあります。
“工場の仕事＝力仕事”をイメージしている人もいると思いますが、工場の仕事は腕力が必要な作業ばかりではありません。
特に女性スタッフをたくさん採用している職場では、女性でも問題なく従事できる作業である場合が多いです。
どのような職場を選べばいいのかは、その人の適正や好みにもよります。
この記事では女性にでも従事しやすい仕事、おすすめの仕事を紹介していますので、仕事選びの際の参考にしてください。
自分に合うのはどんな仕事か？
工場未経験の人は「自分に工場の仕事ができるか不安…」と心配になるかもしれませんが、工場での派遣スタッフの仕事はどれも簡単な単純作業で、誰にでもできる仕事です。
ですので、「できる」か「できない」かで言えば、たいていの仕事は「できる」に入ります。
とはいえ、工場の仕事の内容にも様ざまなものがあります。
より自分に適正のあるものを選べば、ストレスは最小限で済みますし、仕事も長続きしやすいです。
ここでは女性にでもできる代表的な工場の仕事をメインに紹介していきます。
検品
検品は比較的簡単な作業で、力もそれほど必要としないので、昔から女性スタッフの多い作業工程のひとつです。
検品対象は、衣類、青果、家電、精密機器など様々ですが、一つひとつ漏れなく丁寧にチェックする必要がありますので、几帳面で集中力のある人に向いています。
単調な作業ですが、慣れれば不良個所の見つけ方や見分け方が早くなってくるので、疲れは感じにくくなります。
ずっと同じ製品ばかりを検品するのか、1日の中で、もしくはその日ごとに違う種類の製品を検品するのかは、現場によって異なります。
座り仕事で行う場合が多いですので足への負担が少なく、検品は幅広い年齢層の人に人気の仕事です。
「簡単な仕事がしたい」「黙々と作業をしたい」「他にも女性スタッフがいると安心する」という人におすすめです。
検査
完成品などに不具合や不良個所などが無いかを検査する仕事です。
検査には、ノギスやマイクロメーターなどの長さ測定器を使用する場合もあれば、電圧測定器や流量測定器などの機械を使用する場合もあります。
検査は全数検査か抜き取り検査のいずれかになります。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、検査自体は決められた各検査項目に添って行うので、手順や操作方法さえ覚えれば単純な作業です。
検査自体に特に力は必要ありませんし、機械が測定を行っている間はそれを待つだけですので、女性にでも従事しやすい仕事です。
検品同様、几帳面できっちりとした性格の人に向いています。
「あまり単純作業ばかりだと飽きてしまう」「測定器の使い方なども知りたい」という人にはおすすめです。
梱包・ラベル貼り
検品と同様、女性スタッフの多い仕事です。
完成品にラベルを貼ったり、説明書を添付したり、ビニール袋でラミネートしたりする仕事です。
ラベル貼りと梱包の工程を分けている現場もあれば、流れ作業で同時に行う現場もあります。
工場の規模によってはベルトコンベアを使用してのライン作業になることもあります。
慣れるまではラインの速さについていくのが大変ですが、慣れてしまえば単純な作業が続きますので集中力が必要になります。
きれいにラベルを貼ったり、小さな付属部品を封入したりする細やかな仕事は、女性のほうが向いている人が多いです。
工具などの使用に抵抗感がある人、工場初心者で不安な人などにおすすめです。
ピッキング
伝票や注文書に記載されている商品を倉庫内から集めて回る仕事です。
運搬にはカートを使用しますが、積み下ろしなどの作業も伴いますので、ある程度の力仕事にはなります。
広い倉庫の中にズラリと並んでいる商品の中から、伝票に指定されている商品を見つけて抜き取らなくてはならないので、正確な作業性が求められます。
最初のうちは倉庫内の商品の位置を覚えるのに大変ですが、慣れれば効率よくピッキングができるようになります。
その工場で扱っている製品によって商品の重量が変わってきますので、応募の際には何を作っている会社なのかを確認しておきましょう。
軽い商品であれば当然、運搬などの作業が楽になります。
テキパキ働きたい人、じっとしているのが苦手な人、ジムに行かずにダイエットしたい人などにおすすめです。
組み立て
ひと口に組み立てといっても〈ネジ締め〉〈接着〉〈組み付け〉〈研磨〉などの様々な作業があります。
工場経験のない人にでもできる簡単な作業も多いですが、人の手を使った作業ですので、手先が器用な人のほうが習熟にに掛かる時間は少ないです。
小さな製品やパーツであれば、女性にでも作業可能なものも多いです。
その工場や持ち場によって、ずっと同じ作業を繰り返す場合もあれば、ある程度の組み立て工程を1人で受け持つ場合もあります。
製造している製品によっては、検査や検品などに比べて力が必要な場面も多くなります。
工具を使用することもありますので、基本的に男性スタッフの比率が高いです。
手作業が好きな人、モノづくりが好きな人、女性ばかりの職場が苦手なひとにおすすめです。
自動車工場
自動車工場といえば、いかにも男臭い職場といった感じですが、最近では徐々に女性のスタッフも増えてきました。
採用されれば高時給が稼げますが、仕事内容はきついです。
しかし基本的に、女性スタッフはできるだけ負担の少ない作業に回してもらえます。
体力や腕力に自信がある人、とにかく稼ぎたい！という人は、ぜひ自動車工場の仕事に挑戦してみてください。
女性でも自動車工場で働くことは可能！気になる仕事内容や採用の条件とは？
基本的に単調な仕事
工場の仕事は、製造するものや作業内容に違いはあれど、基本的に同じ作業を繰り返す事の多い単調な仕事になります。
飽きたり眠くなったりしがちですが、仕事中は人との関わりが少なくなるので、そういった点で気楽です。
細かい作業や単調な作業などの集中力の必要な仕事は、男性よりも女性のほうが向いていることが多く、検品などの仕事に女性が多く採用されているのにはそういった理由もあります。
女性にでも従事できる工場の仕事は、探せば意外にたくさんあるものです。
きれいで快適な工場とは？
例えば同じ検品の仕事でも、製品によっては手が汚れることや匂いが付くことがありますし、作業空間の温度設定が低い場合もあります。
仕事を選ぶときには、作業の種類はもちろんですが、どのような製品を製造している工場なのかも確認をしておきましょう。
何を作っている企業なのかは、派遣会社からの仕事紹介の際に教えてもらえます。
また、派遣で応募する際には「職場見学(顔合わせ)」というものがありますので、その際に実際の作業現場を見ることができるので安心です。
Q：仕事に応募した時に行われる「顔合わせ」って「面接」と何が違う？
色々な作業現場がある中で、個人的に女性におすすめしているのは、
★ 小型家電
などの工場です。
こういった工場では部品やパーツなどに小さいものが多く、女性でも扱いやすくて作業もしやすいです。
また、作業空間も清潔で整然と整っている現場が多いという点でもおすすめです。
特に精密機器などの工場では、錆や静電気の発生を防ぐために温湿度が適切に管理されており、人にとっても快適な環境であることが多いです。
現代では電気製品や精密機器は世の中に溢れていますので、こういった製品を作っている工場は特に珍しくありません。
もちろん地域差などはありますが、仕事情報サイトなどで検索して探してみると色々と見つかりますよ。
＼きれいな工場を探すなら！／
日総工産公式サイトで検索 ≫
自分の求める条件に合った仕事を選ぶ
もしも派遣サイトで応募をする際には、特定の求人を指定するのもいいですし、まず登録をしてから派遣会社の人と相談をしながら仕事を選ぶのでもいいです。
「初心者にでもできる仕事を紹介してください」とざっくり伝える感じでも大丈夫です。
大きな派遣会社なら派遣先を複数持っているので、いくつか候補を出してくれると思います。
また、どうしても譲れない条件がある時には、希望する仕事内容と一緒にそれも伝えておきましょう。
例えば、「腰痛持ちなので力仕事は無理」「寒いのが苦手」「残業が多いと困る」などなど。
ある程度話を進めてからだと断りづらくなりますし、お互いのミスマッチが少なければよりスムーズに仕事を見つけることができます。
就業先の情報を事前に知ることができるのが、派遣で応募することのメリットのひとつです。
些細なことでもで自分が気になることはしっかりと伝えて、上手く派遣会社を活用するようにしましょう。
コメント