工場の勤務形態には、日勤・夜勤・交代制勤務などのいくつかの種類があります。
そして夜勤の中にも数種類の勤務体制があり、主に夜勤専属・2交代制勤務・3交代制勤務があります。
交代制勤務の場合、勤務時間帯はざっくりと次の3種類に分けられます。
▪ 準夜勤
▪ 夜勤
日勤は昼の時間帯に働くこと、準夜勤は昼と深夜の間の時間帯に働くこと、夜勤は深夜の時間帯に働くことを言います。
2交代制勤務の場合は、日勤→夜勤の2つの勤務時間帯が交互に回ってきます。
3交代制勤務の場合は、日勤→準夜勤→夜勤の3つの勤務時間帯が順番に回ってきます。
24時間稼働させる理由
ところで、なぜ従業員に夜勤をさせてまで工場を24時間稼働させる必要があるのでしょうか?
その理由としては、生産数の増加や設備費の削減などが挙げられます。
繁忙期などの日中の稼働だけでは生産ノルマが達成できない時期には、休日や夜間にも工場を稼働させることで増産数をフォローします。
また、夜間も工場を寝かせずに稼働させることによって、設備を増築することなく生産数を増やすことができます。
工場の機械の導入には巨額のお金が掛かるために、日勤のみで生産ラインを増やすよりも、生産ラインを増やさずに夜間にも工場を稼働させるほうが、はるかに生産効率がいいのです。
交代制勤務について
交代制勤務は、従業員を班分けして勤務時間をローテーションさせる勤務体制です。
だいたい1~2週間ごとに勤務時間を交代させます。
2交代制
2交代制勤務とは、従業員を2つの班に分けて、昼の勤務と夜の勤務を交互にローテーションさせることです。
8時間勤務で業務を回す場合と、12時間勤務で業務を回す場合があります。
8時間勤務
8時間勤務の場合、日勤と夜勤の業務の間に数時間の空きができます。
この時間に機械のメンテナンスなどを行う現場もあります。
また、繁忙期や納期前など、その時の現場の状況によっては残業が生じる可能性があります。
12時間勤務
日勤と夜勤の業務の間に空き時間がなく、現場はフル稼働している状態です。
12時間勤務の場合は基本的に残業が発生しません。
3交代制
3交代制勤務とは、従業員を3つの班に分けて、昼の勤務と夕方の勤務と夜の勤務を順番にローテーションさせることです。
24時間を3つの8時間勤務で回すので、基本的に残業は発生しません。
2交代制と3交代制、どちらのサイクルが楽?
もしも交代制勤務で働く場合、2交代制と3交代制のどちらのほうが生活しやすいのでしょうか?
2交代制勤務のほうがシンプルな交代パターンで、1日の中の時間の流れ方も分かりやすく、生活リズムは作りやすそうです。
一方、3交代制勤務は、特に最初の頃は1日の時間割の把握がややこしいです。
ただ、8時間ごとに段階的に生活サイクルが移行していくので、2交代制勤務よりも体への負担が少ないと感じる人も多いです。
周囲の意見を聞く限りでは、
・ 2交代制勤務は生活パターンが作りやすい
・ 3交代制勤務は週末にたっぷりと遅寝をすることで、就寝時間帯をずらしていきやすく体力的に楽
ということでした。
どちらも一長一短なので、自分が適応しやすい勤務体制を選ぶのがいいでしょう。
夜勤専属
日勤と夜勤の従業員を完全に分けている場合、夜間の時間帯にしか勤務しない従業員は夜勤専属となります。
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深夜手当について
給与の支払いには様々な規定があり、基礎賃金に割り増しをされる手当というものがいくつかあります。
深夜の時間帯に労働すると、基本給に25%以上を上乗せする「深夜手当」が付きます。
例えば、時給1,000円の従業員に深夜に労働を行わせると、時給1,250円以上の賃金を支払う義務が生じます。
深夜手当が適用される時間帯は
です。
夜勤の労働時間すべてに「深夜手当」が適用されるわけではないので注意しましょう。
夜勤の通勤手段
夜勤のスタッフが夜の工場に通勤する方法は、
自家用車・自転車
交通機関
などがあります。
周辺環境などによりますが、自社寮がある企業の場合は、寮から徒歩で通っているスタッフも多いです。
地方や田舎などの交通機関が不便な場所は、必然的に自家用車などで通勤する人が多くなります。
車社会でない都市部などでは、電車・バス通勤の人が多いです。
交通機関がないと移動できない人のために、夜勤の終業時間を電車の始発時間に合わせている職場もあります。
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夜勤を始めたいなら
「夜勤をやってみたいけれど、生活リズムが作れるか不安、、」
という人は、まずは夜勤専属の仕事を選んでやってみるといいでしょう。
夜間勤務がどんな感じなのか体感できますし、1~2週間で昼夜の生活が入れ替わることもないので体調管理もしやすいです。
問題なさそうであれば、そのまま夜勤専属で行くか、もしくは2交代制・3交代制勤務の仕事もやってみるかどうかを検討してみるといいでしょう。
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