時間が過ぎるのが遅い…工場の単調な作業に向いている人の特徴と対策

製造業で仕事をした経験がある人になら分かると思いますが、〈工場あるある〉のひとつとして『仕事中、何度も時計を見てしまう』というものがあります。

何度も時計を見てしまう理由は、作業内容が単調過ぎて時間の経過を遅く感じるためです。
人によってはこれが発狂するほど耐えられないという人もいますが、逆に割と平気で気にならないという人もいます。
やはりどんな仕事にも向き・不向きがあるようです。

工場の作業に向いている人というのは、一体どんな特徴があるのでしょうか?
タイプ別にいくつか例を挙げてみましょう。
また、単調な作業が苦手な人向けの対策法を紹介しますので、参考にしてみてください。

工場の作業に向いている人

工場の仕事に興味がある

当然と言えば当然ですが、興味の無いことよりも、興味のあることをやっている時間のほうが早く過ぎていきます。
工場の仕事が好きなのでしたら、そもそもの熱量が違うので集中力も持続します。

正社員の人にはもちろん製造の仕事が好きな人が多いでしょうが、アルバイトやパートの中にも工場の仕事が好きという人はいます。
特に専門知識がなくても、「見慣れた商品の舞台裏が見れて面白い」という人もいますし、「製品が徐々に出来上がっていく過程が楽しい」という人もいます。

仕事への興味の理由は人それぞれです。

手作業が好き

世の中には「人と話せる接客業が好き」という人もいれば、「体を動かせる倉庫仕事が好き」という人もいます。
そして同じように、「とにかく手を動かす仕事が好き」という人もいます。

手作業が好きな人の中には、プライベートでも手芸や工作などのものづくりが趣味だという人もいますが、単に「手を動かしていると落ち着く」「他の仕事よりも集中できる」といった理由の人もいます。
いずれにしても工場の仕事とは相性がいいですよね。

空想が得意

普段から空想(妄想)癖のある人はいますが、そういった人は何も無い時間をやり過ごすのが得意です。

工場の単純作業は、慣れてしまえば手を動かすこと以外はわりと「何も無い」です。
正直なところ、「音楽でも聴きながら作業したいな」と思うことはよくあります。

その点、空想癖のある人は自前で違う世界に飛べるので、時間に飽きませんよね。
空想の内容次第では仕事中も楽しく過ごせそうです。

でもあまり度が過ぎると、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のヒロインのように作業中に不具合を起しかねませんので、ほどほどにはしておきましょう。

無になれる

空想癖がある人とは逆で、作業に集中し始めると思考や感情が飛ばされた「無」の状態になれる人がいます。
特に意識することなく、無心状態で作業を行うことができるそうです。

座禅を組んでいる時のように、心に何も無い状態でいるということでしょうか?
私にはどれだけ修行を積んでも、その境地には辿り着けそうにもありませんが。。。

単調な作業への対策

単調な作業への対策としては「変化」や「刺激」が有効ですが、いつもと同じ仕事・同じ作業場の中では、変化を作ることはなかなか難しいです。

刺激といえば眠気覚ましのガムがよさそうですが、残念ながら工場では、仕事中に飴やガムを噛むことを禁止しているところがほとんどです。

やはりある程度は自前で対策をする必要がありますので、周囲でよく聞く対策方法や体験談をいくつか紹介してみます。

脳内Music・脳内iPod

脳内iPodは、工場勤務者の間ではお約束のアイテムですよね。

機械の稼働音や従業員の作業する物音が聞こえるだけの空間で、お気に入りの音楽が流れていれば気分よく作業ができます。

皆さんだいたい前日の夜や当日の通勤時などに、各々好きな音楽を頭に取り込んでから仕事に臨まれるようです。
時々気分が高まって鼻歌を歌ったりする人もいますが、見つかると注意されますので気を付けましょう。

歌う・発声する

工場によっては、人の声が聞き取りにくいほど機械の稼働音が大きく鳴り響いている所もあります。

そういった持ち場では歌っていてもバレにくいので、眠気覚ましに1曲歌うというのもありかもしれません。
1日中喋らない仕事ですと顔の筋肉が凝り固まってしまうので、発声練習をするのもいいと思います。

どこで誰が見ているかは分からないので、マスクだけはきちんと付けておきましょう。
あまり大きな声を出し過ぎると、周囲の人にバレて注意をされるか、もしくは見て見ぬふりをされてしまいます。
いずれにしても恥ずかしいので、やり過ぎには気を付けましょう。

体幹を意識する

何かを意識している時には集中力が高まります。

作業中はじっと立ったり座ったりしていることが多いですが、そのあり余った時間を筋トレに活用してはいかがでしょうか?

実際にやってみると分かるんですが、腹筋や背筋を意識したきれいな姿勢を保とうとすると、立っているだけでも結構疲れます。
「ピッキングの仕事はダイエットになる」とは言いますが、じっとしてる仕事でも色いろと有効活用はできそうです。

私は仕事中に体幹を意識することで慢性的な腰痛が改善し、ウエストのサイズダウンにも成功しました。

自分にノルマを課す

過去の工場勤めで、1日中ひたすら小さな部品の材料を加工機にセットし続ける、という精神を病みそうな仕事をしていました。
時計を見るとガッカリするので見る回数を減らそうと決めました。でも結局1分おきに時計を見ていました。簡単で楽な仕事のはずなのに、なぜか苦痛に感じました。

しかし、ある日気分を変えて、できるだけ完璧な仕事を目指そうと思ったんです。

材料をどう持てば手が疲れないか、きれいにセットするには指をどう動かすか、時間のロスを減らすためにはどういった作業動線がいいのか、、
そういった試行錯誤を日々繰り返しました。

その時に考えていたのは、(今日は1時間に〇個セットできたから今週のベストタイム!)といったことで、真面目に仕事、というよりはゲーム感覚でした。
しかし努力の甲斐があって、以前よりもはるかに作業能力はアップしました。

努力の結果として時給を上げてもらえたりしたのか?というと、まあ別に何も無かったんですけど。
でも周囲からの評価はよくなったし、自分自身も気分よく働けて、悪いことは何も無かったですね。

ネタを作る

お笑い芸人の麒麟の川島さんは、過去のバイト時代に工場でネジ締めの仕事をしていたそうです。
ひたすら製品のネジを締める作業をしながら、頭の中では大喜利のネタを考えていたのだとか。

ネジ締めと大喜利のネタ出しとの相性のほどはよく分かりません。
しかし、川島さんは他の従業員たちをはるかに上回る仕事量をこなし、退職の際には「頼むから辞めないでくれ」と懇願されたらしいです。
すごいですね。

でもネタ出しに限らず、休日の予定とかゲームの攻略法とか、誰でも仕事中に少なからず何かしらの考え事をしていると思います。
私はツイッターネタを考えています。

軽めの考え事は程よい緊張感があって、単調な作業とは好相性かもしれませんね。

ひとり遊びが得意な人は適正あり?

工場の仕事は「あまり喋らない」「黙々と作業する」「人との関わりが少ない」といったことが多く、1人で完結してしまう作業も多いです。
もちろん周囲とのコミュニケーションも必要ですが、それと同じくらい、仕事をする中で「自分との闘い」のような部分も大きいです。

これまで上に出してきた例を見てみると、工場の従業員には、周囲との関わりが最小限でも、自分と上手く付き合うことで仕事をやっていけそうな人たちが多いです。

あなたはどういったタイプでしょうか?
もしも「あ、自分と似てるな」と思うところがあれば、製造業の仕事に向いているかもしれませんよ。

 

\工場初心者なら大手派遣が安心!/
日総工産公式サイトで仕事を検索

コメント

タイトルとURLをコピーしました